キャットフードを新しく変える ヒントとコツ

【1】新しいキャットフードを食べないのはなぜなのか

新しいフードを買っても、なかなか食べないという声をよく聞きますが、キャットフードを切り替えて何の問題もなく幸せにくらしている。という方が珍しいか も知れません。なぜ食べないのか。そこで知っておくべき重要なことは、猫はフードにとてもこだわりを持っているということです。猫は獲物を食べる専門家であ ると同時に、絶対的な習慣の生き物です。本能のままに何でも食べるわけではなく、見慣れないものをわざわざ試す必要もないという考えを持っています。

野生では、猫は形成期に例えばネズミなら簡単に消化できることを学びます。こうすることで、有毒なものや消化しにくいものを口にする差し迫った危険を回避 しているのです。長い間、猫に特定のフードを与えていれば、そのフードがおいしくて無害であることが証明されています。他のフードの方が健康的かもしれない からといって、猫がキャットフードを変えようとは思わないですよね。

ですので猫がフードを拒否するのは、そのフードがおいしくないという意味ではなく、猫がそのフードに慣れておらず、危険を冒したくないからです。したがっ て、猫に新しいフードを食べさせるには、より健康になって欲しいという強い気持ちと根気が必要なんです。

飼い主は、そんな猫ちゃんの習性を理解しつつ、ゆっくり移行してあげるのがポイントです。

逆にすぐに食べてくれたら、それはとても気に入っているということ。愛猫のサインを見逃さないでくださいね。

【2】種類豊富を求めるのではなく新鮮な肉をふんだんにあげる方が大事

「毎日同じフードじゃ飽きないか」、「いろんな味を食べさせてあげたい」と考える方も多いと思うが、猫と人間の味覚は違います。いろいろな味のキャットフード が売られているのは、マーケティングな戦略で、猫のためというよりも、猫の飼い主に沿って作られたものです。

猫は肉食動物であるので、自然界で猫が捕獲するものは鳥やネズミが中心。つまり、猫にとって肉を食べることは最も重要なことなのです。猫に種類豊富なフード を買ってあげるのではなく、新鮮な肉をふんだんに使った高品質のキャットフードを食べさせることを考えてあげてください。

【3】キャットフードを上手に切り替えるには?

ほとんどの猫が新しいフードを拒否するものです。そのため、猫が新しいキャットフードの味や匂いに慣れるように、ゆっくりとしたペースで切り替えることが 大切です。今まで食べていたフードに新しいフードを少量ずつ加え、徐々に量を増やしていく方法でやってみましょう。

初日は、今まであげていたフードに新しいフードをスプーン1杯混ぜます。スプーン半分でも十分です。その後、徐々に新しいフードの割合を増やしていく。その間 に猫がフードを拒否したら、量を1段階減らすなどして、急がずゆっくり慣らしていきましょう。

猫が新しいフードを嫌がる理由は、生まれつきの本能以外にもいくつか考えられます。例えば、今までパテしか食べたことがなかったり、ドライフードからウェッ トフードに変えたい場合、猫が固さを嫌がっているのかも知れません。また、味だけでなく、においが気になることもあります。しかし、ゆっくりと切り替えを行う ことで、猫は一歩ずつ新しいフードに慣れていくので安心してください。

今は食べなくてもお腹が空いたら食べるだろうと、新しいフードだけをあげ続けるという危険な行為は絶対にしないでください。根気よくスモールステップで少 しずつ慣れさせていきましょう。

【3】キャットフードを上手に切り替えるには?

ほとんどの猫が新しいフードを拒否するものです。そのため、猫が新しいキャットフードの味や匂いに慣れるように、ゆっくりとしたペースで切り替えることが 大切です。今まで食べていたフードに新しいフードを少量ずつ加え、徐々に量を増やしていく方法でやってみましょう。

初日は、今まであげていたフードに新しいフードをスプーン1杯混ぜます。スプーン半分でも十分です。その後、徐々に新しいフードの割合を増やしていく。その間 に猫がフードを拒否したら、量を1段階減らすなどして、急がずゆっくり慣らしていきましょう。

フードの切り替えにかかる時間は?

今まであげていたフードに新しいフードを少しずつ加える方法を続ければ、猫は徐々に新しい味に慣れていきます。猫が新しいフードに慣れ、好んで食べるよう になるまでには個体差はありますが、通常2~3週間、かなり時間がかかる猫でも6~8週間で慣れてくると思います。 といっても好奇心が旺盛な猫ちゃんだと美味しい匂いだ!と思った瞬間にすぐに食べる子もいるのでその場合は、体調に気をつけつつ食べさせてください。

 

新しいフードに切り替える時に役立つ 4 つのコツ

フードの切り替えを少しでも簡単になるように4つのコツをご紹介します。

1. ウェットフードを温めてぬるま湯で与える。(肉のような香りがしておいしい)
2. ツナ缶の汁やチキンスープも加えてみよう。パルメザンチーズやビール酵母のフレークも猫に好評です。
3. ドライフードに切り替えるときは、水分を含ませ、加える水の量を徐々に減らしていくとよい。
4. 猫がお腹を空かせていれば、新しいフードを喜んで食べる可能性が高くなる。そのためには、切り替えの間はおやつを控えること。

食事の時間を決めてあげることも、フードを切り替える際に役立ちます。猫の消化器系は、1日に数回に分けて少量ずつ食べることにも適応しています。そのため、 3~4回に分けて食事を与えることができるので、フードを食べない場合は、一定時間後にフードを片づけてみてください。 猫は時に頑固でしつこく、不愉快だと声を荒げることもあるかもしれませんが、新しいフードをすぐに食べる猫はいないということを自分に言い聞かせてくださ い。新しいフードに慣れるまでどのくらいの時間がかかるのかは正直なところ猫によります。切り替えをあきらめたくなったら、どうして切り替えているのかを 思い出してください。

猫は新しいフードが今までのものより健康的で、栄養価が高いかを判断することはできません。飼い主として、猫が今よりもさらに健康になるためにフードを変 えようとしている事を忘れないでください。

それでも猫が新しいフードに対して大声で泣く場合は、猫がお腹を空かして鳴いているのではなく、自分の思い通りにしたいから鳴いていることが多いです。 フードを変えるのは猫のため。その強い気持ちを持って切り替え準備を進めていけば、そのうちに新しいフードを好んで食べるようになります。猫の健康を手に 入れるために根気よく頑張りましょう。

【4】フードを切り替えたことによる下痢または嘔吐をした場合

まず新しいフードに猫の体が慣れる必要があります。そのため、味覚、嗅覚、硬さなどの感覚器官による受容を促すだけでなく、消化器官を慣らすためにも、フード の切り替えはゆっくりと行うことが大切です。

下痢や嘔吐などが見られた場合は、切り替えを一旦中止し、今まであげていたフードに加える量を最小限まで減らしてください。(新しいフードを再び増やす場合 は少しずつ加えてあげてください)それでも下痢や嘔吐をしてしまう場合は、かかりつけの獣医師に相談してください。

【5】猫の体によいキャットフードを選ぶ場合の注意点

健康で幸せなキャットライフの基盤となる最高のキャットフードを見つけるかどうかは、明らかに私たち飼い主にかかっています。しかし、どうすれば高品質の キャットフードを見分けることができるのでしょうか?猫は肉食動物であることを肝に銘じて、毎日の食事に肉が必要であることを知っておくことが重要です。

ドライフードを好む場合は、肉がどのくらい入っているのか特に注意してください。安価なドライフードには、小麦やアニマルミールなどの安価な原材料が使わ れていることが多いです。また、誘引剤、着色料、風味増強剤などの添加物も避けてください。これらの添加物は、人工的にフードの味を良くするために加えられて いるだけなので注意が必要です。